広島から確かな技術と信頼で地域に貢献しています。
広島内装表具協同組合の組合員は、全員国家試験技能士で構成されています。日本の住宅の歴史を物語る素晴らしい技術を、国家試験でさらに一定の水準以上に極めるために厳しい技能を求められるのです。組合員の技術レベルは組合が保証するものです。









官公需適格組合
広島内装表具協同組合

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わたしが雛人形を最初に求めたのは娘の初節供だと記憶しています。昔から骨董や古いものに興味があり、どうせ求めるなら骨董のお雛様にしようと思って、我が家に嫁いで来たのが明治23年7月11日の日付けで、第3回内国勤業博覧会で三等有効賞を受賞した気品あるお雛様とお内裏様でした。
ですから31年前からお雛様やそのお雛様達の館(やかた)を集めだしたことになります。
今ではお雛様46組、館16邸、お人形様は300体を超える大所帯となりました。
毎年、3月の節供の1ケ月前から数日かけてすべての飾り付けをして3月いっぱい楽しみます。毎年恒例の桃の節供に催すパーティには50〜60人が集まり、盛大に大いに楽しんでいます。

私がどうしてお雛様達を集めだしたか、一言では語れませんが、どのお雛様、お内裏様、三人管女、五人囃子やどのお人形さんもみんな表情が違い、その時代、作られた地域性など、どれとして同じものがないのです。
きらびやかな衣装をまとい、物悲しいお雛様もあれば、お酒を飲んで酔っぱらったものや、見事な蒔絵のお道具類を見ますと、どのお人形にも歴史と物語があり、それはきっと私が想いを馳せるよりも壮大なストーリーがあるようで、とても感慨深いのです。
とくにどうみても由緒あるであろう家紋入りのお道具類を揃えたお雛様は縁あって我が家に来たけれども、さぞや昔はどこぞのお姫さまのものではなかったろうかと想像できます。
そうして考えると、どこをどう流れてここまで来たのだろうと思うと、はじめの持ち主はどんな思いで手放したのだろうとか、考え出すと止まりませんね。
昔から日本の人形に対する思いは欧米に比べて深いものがあります。それは節供に厄を落とすために人形のカタチをした紙を流すいう風習があることでもわかるように、人形は私達の災いを引き受けてくれた大切な分身でもあるのです。だから人形に魂が宿ると思われたり、時代と共に紙の流し雛が美しい人形に進化してきたのではと思います。
だからこそ、どのお雛様にも深い愛情を感じるのです。


それは市松人形にも言えます。
古物屋で古い人形がありますと、どうしても購入したい衝動にかられます。そして購入すると、その人形の着物が傷んでいたりすると、哀れでついなんとかしてやろうと思うわけです。それが高じて、妻の古い着物を下ろして、縫い替え、着せてやったりします。
ここまですると、さすがに周りのものはすごい趣味と思われるようですが、そういう気負ったものではなく、その人形達にせっかくの縁があって我が家の娘になったのだから、きちんとしてやりたいと素直に思うだけなのです。
部屋中に人形があふれる春先の我が家は、まるで何代も遡って一同に会したような賑やかさがあります。私達夫婦が隅に寝かせてもらうというスペースがなくなりごろ寝状態になるのです。
でも、それが楽しくて、お雛様達を眺めているだけで心が癒されるのが不思議です。
他にも様々な古いものを集めていますが、この趣味はこれからも続けていく事でしょう。
最初はあきれていた妻も今は一緒に楽しんでいます。
日本の時代をつないでいく、こういう文化は展示ケースの中を眺めるより、こうして手にとり、自分で手を加え、次の世代へ受け継いでもらうというのが最高の道楽かも知れませんね。
日本の伝統技術美である掛け軸や屏風、襖に通ずるものがそこにあるからかもしれませんが、私はきっとこれからも集める事でしょう。
現在は「馬」を集めているのです。なにか掘り出し物がありましたら、ご連絡下さい。楽しみに待っています。